ダブルアール行政書士事務所は車庫証明手続き・宅建業手続き・自動車登録手続き・会社法人手続き・遺言相続手続きをサポートします。

　「こうすれば高く売れるだろう」と考えていた事が誤りだったりします。是非、売却前にご一読下さい。

• 買取店よりディーラーの査定のほうが安いはウソ
  ディーラーで買い替えの場合、買取店より査定額が高くなる事があります。値引と一緒になっているからという噂もありますが、多くはメーカーから販売対策として補助が出ているからです。例えば、この車種を買ってくれるなら、どんなにボロボロで廃車費用がかかる車でも、5万円補助しますといった具合にです。また、査定額がかわるポイントを見落としがちなのもディーラーです、車を売るのが本職ですから。買い替えで売却する場合は、一度ディーラーに聞いてみるのも手です。
• 修復歴は隠したほうが高く売れるはウソ
  査定士は車の板金修理跡がわかります。溶接の跡や塗装の状態で判断するので、一般の方が見ても分からないポイントで判断しています。ウソをついても査定士がその車につける評価はかわりません。逆に、正直に板金歴があることを伝え、その板金が事故歴であるかどうか判断してもらえばよいのです。数社見積りをとれば、中には事故修復歴と判断しない会社もあります。そういう会社に売却しましょう。なお、相手がウソを付いているのが分かった場合、提示される金額は安い金額です。信頼関係の無い相手とは、誰も無理して契約しようとは思わないですよね。
• 査定前に車を洗車したほうが良いはウソ
  車の評価は、傷の有無、板金歴の有無で分かれます。数社の見積りをとらずに売却するなら、洗車した方が良いのですが、数社見積りをした場合は、うっすら汚れているほうがお客さんには有利です。なぜなら、うっすらした汚れで傷の有無・板金歴の有無が判断しづらくなるからです。例え板金歴があっても、査定士の見落としがあれば評価が高くなります。うっすら汚して数社見積りが最も高い値段が出る方法です。
• 板金修理をした車は雨の日の出張査定がベスト
  板金修理跡がどこまで入っているかで事故歴車両かどうかと、値段がかわるのですが、それが最も分かりづらくなるのが雨の日です。雨の日は、車の下にもぐって査定をするのが困難になり、どこまで板金修理跡が入っているか分かりづらくなるからです。また、外装の板金跡も水滴で判断がしづらくなります。
• 走行距離10万km以上、事故修復歴ありでも値段が変わらない車がある
  一部の海外での人気車種は走行距離がいくつであろうが、事故修復歴があろうが値段がかわらない場合があります。一部メーカーの一部車種です（特にトヨタが多いです）。どんなにコンディションが悪くても数社に見積りをとって聞いてみましょう。まれに、現状事故（ぶつかって壊れたままの状態）の車でも普通の車と同じ金額が付くという事もありますので。
• 自動車税は車両代と一緒に受け取るのがベスト
  自動車税の未経過分を戻してもらう場合には、印鑑証明と還付委任状を渡して、車両代と一緒に売却翌月以降の分を戻してもらいましょう。還付委任状を渡さないと、税事務所から戻ってきますので数ヶ月先になってしまいますし、売却翌月以降でなく、名義変更翌月以降となり、１・２か月分の自動車税金額を損します。
• 数ヶ月先の値段を決定してもらうのは避けるべき
  よく、新車の入れ替えと同時に手放したいので、1・2ヶ月先の値段を見積りして、高い所に契約する方がいますが、逆に安く売却する行為です。2度手間にはなりますが2回査定をしてもらうようにした方が車は高く売却できます。よく考えてください、1・2ヶ月先の値段はリスクを考えた値段なので、高いはずが無いのです。ただし、人気のある高級セダンのフルモデルチェンジ・マイナーチェンジを購入する場合は、先の値段で売却するのがベストです。高級車は予想以上に値段が落ちますので。
• 希少価値のある物は高く売れるはウソ
  希少価値は値段に関係はありません。関係あるのは人気があるかどうかです。例えば、車体の色でいうなら、ピンクやグリーンなど、希少価値のある色より、黒・白が圧倒的に人気がある（次の買い手が見つかりやすい）ので査定額が高くなります。
• 社外品のオプションは外してから売却するのがベスト
  オプション装備の多い車は評価が高くなりますが、これは純正品に限っての話です。社外品の40万円のナビより、純正の10万円のナビの評価のほうが高くなったりする事のほうが一般的です。オプション品は外して全てヤフオクで売却しましょう。
• 車の骨格を加工するオプションはつけない
  ロリンザの大型フォグライトやオフロードタイプの車につけるショートバンパーなどは、車の骨格を加工しての取り付けになるので、評価のうえでは事故修復歴車になります。取り付ける際は、売却時にマイナス評価になる事を覚悟した上で取り付けることをお勧めします。

　皆さん、自動車を売却する場合に、参考になるものがすくなく、これはどうするべき？という不明な点があると思います。車に詳しい行政書士が解説します。

• 車を板金したことがあります。伝えたほうがいいですか？
  伝えたほうがいいです。ただし、修復歴とは伝えずに、板金したことがありますと伝えてください。修復歴と伝えると査定する人の頭の中では「＝事故車？」となってしまいます。なお、伝えなかった場合は、瑕疵担保責任（隠れた不具合を主張する事で契約の解除や損害賠償ができる）が問われますので買い手側が優位になります。ただし、伝えてあれば判断したのはあくまで買い手なので、契約はそのまま実行する事ができます。
• 傷の状況は伝えたほうがいいですか？
  外装の見える部分の傷は伝える必要はありません。瑕疵担保責任が問われるのはあくまで隠れたものです。表面に出ていて、その状況を判断するのが仕事の人に説明をする必要はありません。
• パワーウインドやオーディオに不具合がありますが、伝えたほうがいいですか？
  伝えたほうがいいです。伝えなかった場合、瑕疵担保責任が問われる場合もあります。基本的に電装品の壊れは大きなマイナスにならない事がほとんどです。実際、買取業者などが車を売却するオークションでは○万円以下の金額のクレームは受け付けないなどのルールがあり、電装品のほとんどは○万円以下におさまってしまいます。
• 車の駆動系に不具合があり、異音がします、伝えたほうがいいですか？
  走る・曲がる・止まるといった車の動きに関する物は必ず伝えてください。修理費用も高額になるので、買い手も本気になってきます。伝えて、判断をしてもらえば通常通り契約を実行できます。ただし、注意したいのが、車の構造に詳しくない査定士だと必要以上の減額をする場合もあります。この場合にはなるべく整備工場もかねている買取店を見積もり先に加える事が重要です。

　大手買取店の看板を立てていても、大きく分けて2種類の店に分かれるのをご存知ですか？直営店とフランチャイズ店です。看板の下のほうに「FC」と入っている店舗ですね。
　大手の看板を掲げているから安心だと思ってフランチャイズ店と契約すると、万が一フランチャイズ店が倒産してしまった場合、大変な事になります。実はフランチャイズ店と交わした契約書は、看板を貸している大手は責任を持たないという主張をしてくることがほとんどです。つまり、買取代金の未払いがあっても、直営店ではなくフランチャイズと契約した以上、お客さんはフランチャイズに責任を求めてくださいね、という事になるのです。（実際に東京の多摩センターで、大手買取店のFCが倒産し未払いが発生してます）
　看板や名刺に小さくFCと入っている場合は、必ず誰と契約しているのかの確認が必要です。

※ただし、買い取り金額はフランチャイズ店のほうが高くなる事が多いです。独自のノウハウと販売網で値付けをしているので、高価買取を実現できる場合が多いんですね。

末筆ながら、皆様のお車が高い金額で、安全に売却できるよう、お祈りしております。