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ユーザー車検のすすめ (自分で車検をとろう!)HEADLINE

ユーザー車検とは?

車検を受けるには、「自動車整備工場に車を持っていく」方法だけだと思っていませんか?実はこの自動車整備工場の大部分は、自動車検査登録事務所(以下:陸自【リクジ】)に車を搬入して車検を受けているのです。つまり大部分の整備工場は、自分たちの工場でなく陸自で車検を受けているのです。それなら、「ユーザーが自分自身で陸自に車を持っていったら車検代が安くなるのではないですか?」というのがユーザー車検です。一般の方でもユーザー車検が簡単にできるよう行政書士がまとめてみました。

ユーザー車検の手順

車検が切れる一ヶ月前(車検証の有効期限の満了する日の一ヶ月前)になったら準備を始めてください

Step.1
まずは自分で簡単に整備
【 検査を受ける車両に自身のある方は飛ばすこともできます 】
24ヶ月点検の記録簿に従いながら、まずは簡単に車のコンディションをチェックしましょう。なお、24ヶ月点検をしていなくても車検に合格することはできますので、自身のある方は飛ばしても結構です。
24ヶ月点検記録簿 
(整備士でない使用者本人が作成しても大丈夫です)
Step.2
車検の予約をする
陸自もしくは軽協(軽自動車協会)に連絡をいれ車検の予約をとりましょう。ネットでも予約はとれます。
登録自動車 自動車検査インターネット予約システムへ
軽自動車  軽自動車検査予約システムへ
※予約がとれた時間帯と予約番号(5桁)は必ずメモしましょう。
Step.3
予備検査に持ち込む
(テスター屋さんへ)
【 検査を受ける車両に自身のある方は飛ばすこともできます 】
陸自もしくは軽協に行く前に、近くのテスター屋さんを調べて置いてください(ユーザー車検お断りのテスター屋もたまにあります)。そこで予備検査(通称:ヨビケン)を受けます。光軸の調整やブレーキの聞き具合、サイドスリップ、速度メーターのズレなどを検査します。いずれも検査場に行ってから分かると面倒くさいことになるので、なるべくテスター屋さんで検査してもらったほうがいいです。簡単なものならテスター屋が調整してくれます。
Point.
ユーザー車検初心者の方はテスター屋さんにその旨伝えてください。初心者には指示を出してくれるので、車に乗りながらその指示に従うだけです。
Step.4
車検場に向かう
事前検査を受けたら、その足で予約した車検場(陸自もしくは軽協)に向かってください。軽協の場合テスター屋さんから離れていることが多いので時間の調整をうまく考えながらやりましょう。
Point.
車検場到着後、検査場には順路を示した案内板があります。それに従ってまわると楽ですので、到着後必ず案内板で順路を確認しましょう。
Step.5
検査場近く・検査場内の代書屋で自賠責を購入
自賠責・重量税納付書・検査申請書(3号様式)・検査票を作成してもらいます。もちろん自分自身で書いてもOKです。
Point
代書屋(行政書士事務所・賛助会・整備振興会)で自賠責を購入すると、無料で書類を作成してくれる事が多いです。
Step.6
書類を持って車検場の受付へ
上記で作成した書類と予約時のメモをもって検査場の受付に行きます。24ヶ月点検をしなかった方は24ヶ月点検は後日しますと伝えて後日点検をしてください。
Point.
ユーザー車検初心者であることを告げてください、初心者マークが渡され、この後にめぐる検査ラインでVIP待遇(初心者用の親切な対応)が受けられます。
ユーザー車検の窓口の回り方
@申請書類の購入と記載  A書類確認窓口に提出  B検査手数料・重量税の納付  C検査窓口にて予約番号(5桁)を伝えて予約確認  D検査ラインへ
Step.7
検査ラインに並ぶ
検査ラインに並ぶと、あとは検査官の指示に従って車を動かすだけです。
Point.
ラインの流れを止めると、後方の人から睨まれますし、何度もラインに並ばなくてはならず大変です。なるべく事前の検査をして万全の体勢で望みましょう。
Step.8
受付した建物に戻る
検査終了後、場内の駐車場に車を止め、受付してもらった建物に戻りましょう。ここで書類を渡すと新しい車検証とステッカーが渡されます。お疲れ様です。これで終了です。
Step.9
帰宅後
車検証入れの中に車検証を入れ、古い車検シールを霧吹きで水をかけながら、スクレーパーではがし、綺麗にした後、新しい車検シールを張って全て終了です。
Point.
スクレーパーの無い方は、マイナスドライバーでも可能です。また、熱線が入っているガラスの場合、熱線を傷つけないよう注意してください。

車検場の場所

車検は、最寄の陸自もしくは軽協にて受けることができます。例えば、品川ナンバーの車が、練馬陸自で車検を受けるなんてことも可能です。以下車検場のリストにリンクしていますのでクリックしてみてください。

ユーザー車検に持って行くもの

車検証
車検証入れごと持っていくのがベストです
自賠責保険証
現在加入中の自賠責保険です
納税証明書
車検を受ける年度の分です。納付書が届くまでは前年度の分で大丈夫です
印鑑
作成する書類に印鑑の捺印が必要です。認印でOKです
お金
テスター料・検査手数料・重量税・自賠責・書類代・代書代等
ハンドツール
検査場で調整が必要になった場合に使います。プラスドライバーやマイナスドライバー、スパナ等です
ウオッシャー液のワックスによる詰まりがあるとき、針でつついて掃除します
筆記用具とメモ
使うことはほとんどありませんが念のため
ボール紙とガムテープ
4灯ヘッドライトの方は片側を隠すために使います。

ユーザー車検はいくらかかるの?

テスター費用
5,000円前後が一般用のテスターですと一般的です。
自賠責保険料
お手元の自賠責に記載されている金額を目安にしてください。
ただし、保険料は状況により前後します。
重量税
お手元の車検証に記載されている金額を目安にしてください。
ただし、重量税は状況により前後します。
検査手数料
1,400円前後
用紙代
20円〜40円前後
代書代
自賠責購入で、無料が一般的
合計金額は車種によりバラつきがあるので表記は控えさせていただきますが、通常の車両なら5〜6万円程度もって行くのが一般的です。

ユーザー車検を受けるための基礎用語集

 車検場やテスター屋でよく耳にする用語を中心に、ユーザー車検をスムーズに乗り切るために必要な用語をご説明いたします。
ラウンド
車検を受ける時間帯のことです
1ラウンド  9:00〜10:15(10:07までに入場のこと)
2ラウンド  10:30〜12:00(11:52までに入場のこと)
3ラウンド  13:00〜14:15(14:07までに入場のこと)
4ラウンド  14:30〜16:00(15:52までに入場のこと)
ライン
検査ラインのことです。検査ラインにならんで、次々に各部の検査を受けます。
テスター
ラインに入る前に、車検場近くの民間検査場で、光軸やサイドスリップの測定をしてくれる整備工場です。
24ヶ月点検
車両の点検です。これを国家資格を持った整備士に行ってもらうとフロントガラスの左上にシールが貼られます。ただし、車検場でいう24ヶ月点検は整備士にやってもらう必要は特に無く、一般の方が行っても車検に合格することはできます。また、車検を受ける前に点検をしていなくても、車検後の点検でも合格することはできます。
光軸
ヘッドライトの焦点です。ドライバー一本で直りますが、焦点を図るために特殊な機械が必要なので、素人は手を出さないのが一番です。
サイドスリップ
自動車の「キャンバ」「トーイン」(タイヤの向き)の検査です。タイロッドで調整ができますが、素人は手を出さないのが一番です。
4灯ヘッドライト
フロント側に4つのヘッドライトを持つものです。2つにする必要があるので、ボール紙などで隠してください(ハイビームがいきていればOKです)。もちろん純正で4灯ヘッドライトになっている物もです。また、検査後ボール紙はすぐにとってください、熱でヘッドライトの変色・変形の元になります。
スピードメーター検査
40km/hになったら、クラクションを鳴らすか、ハイビームにする検査です。一見簡単に思えますが、社外のAWを履いていると意外とずれています。テスター屋に行けば「これなら、45km/hの位置で鳴らせばOKだよ」とコツを教えてくれます。
予備検査
予備検査には2つの意味合いがあります。@車検の前にテスター屋で行う検査 A中古新規(車検の無い車を登録する)の車両で登録前に車検をうけること
指定検査

なぜ「ユーザー車検初心者」であることを伝えるべきか?

 基本的に車検場の検査ラインの方や、テスター屋さんの方は、プロが来ているという考えが前提です。ゆえに、自分から初心者であることをアピールしないと、指示も早口ですし、できない場合には露骨に呆れ顔をします。ただし、初心者に対しては素人だからということで丁寧に指示を出してくれます(素人に検査ラインの流れを止められたくないというのが本音でしょうが・・・)ので、恥ずかしがらずにユーザー車検初心者であることをアピールしましょう。

Point.
テスター屋さんの料金には一般用(一般用も簡易検査とフルセットがある)と業者用があり値段も大きく異なりますが、ここはお金を節約する部分でないので素直に一般用のフルセットで受けましょう。親切を買ったと思えば安いものです。

ユーザー車検でなく、先に整備したほうが良い車は?

ユーザー車検を受けてから整備工場で点検を受けても大丈夫な車両と、整備工場で点検を受けてから車検を取るべき車両には決定的な違いがあり、下記に当てはまる場合は先に整備することをお勧めします。
異音がする
どこか壊れていますので、先に整備をお勧めします。
ハンドルが取られる
アライメントがずれていますので、先に整備をお勧めします。
ぶつけたことがある
光軸がずれている可能性があるので、先に整備をお勧めします。
駐車場の地面に何かたれている
オイルが漏れている可能性があります。先に整備をお勧めします。
改造している
保安基準に引っかかる可能性があるので先に整備をお勧めします。
急ブレーキ・急ハンドルが多い
消耗品の減りが激しいので先に整備をお勧めします。
走行距離が多い
消耗品の減りが激しいので先に整備をお勧めします。
古い車
部品の劣化が考えられるので先に整備をお勧めします。
動いてない状態でハンドルを切ることが多い
ブーツが切れている可能性があるので先に整備をお勧めします。

ユーザー車検に不合格になったら?

不合格の場合には、検査官に不合格箇所を聞き、近くの整備工場に駆け込み、その部分を直してから再び検査ラインに並べば再検査を受けることができます。再検査のルールは以下のようになっています。
その日のうちに直るもの
検査手数料の追加はありません。
例:電球切れ・光軸ズレ
15日以内に直るもの
再検査の分も検査手数料を支払う必要があります。
ただし、故障箇所のみの再検査で大丈夫なので簡単に検査が終わります。
16日以上かかるもの
再検査の分も検査手数料を支払う必要があります。
検査はフルで行う必要があり、再度車検を受けるイメージです。
ドライブシャフトのブーツ切れや、オイル漏れ、シャフト曲がり、ブレーキパッドの不具合は当日では直せないケースが多いので、事前によく確認しましょう。

24ヶ月点検は整備工場で受けるべき?

 フロントガラス左上に整備済みのシールを貼れるのは、整備工場で24ヶ月点検を受けた車両のみです。また、車検場の検査は最低限の検査ですので、なるべく整備工場で一度は車両をチェックしてもらうのがベストです。きちんとした分解整備をしてもらわないと、ブレーキパッドの減りや不具合は見抜けないものです。車検後でいいので整備工場で24ヶ月点検を受けましょう。

車検前の24ヶ月点検は自分でやり、車検後の24ヶ月点検は整備工場で受けましょう。


 ただし、24ヶ月点検を整備工場でするときは必ず自分でできることは自分でやってから持ち込みましょう。以下参考までに整備工場の値段とネット購入の値段の比較です。

  整備工場での相場 ネットや量販店での購入
発炎筒 2,000円前後 500円前後
※最近は永久に使えるLED発炎筒(800円)への取替えが主流です。
ワイパーラバー 2,000円前後 1000円前後
※一箇所での価格なので3箇所あれば×3です。
バッテリー ネット購入より
2,000円程度割高
 付いているバッテリーにより価格は様々です。
※最近はハイブリッド車の用に逐電制御つきのバッテリーが必須なこともあるので購入には注意が必要です。
※上記3点の部品は車検のときに、交換を勧められる3点セットです。


末筆ながら、皆さんのユーザー車検がスムーズに終わるよう祈念しております。

バナースペース

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《賠償責任保険加入事務所》

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FAX  03-6740-8086

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代表:廣瀬 忠嗣
  (ヒロセ タダシ)


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